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ロボットの開発設計はアサイ・エンジニアリングへ!
株式会社アサイ・エンジニアリング

What’s ロケットモグラ その2

皆さん こんにちは
当ブログも今回で3回目になりました。
なかなか毎日更新という訳にはいきませんが、こんな調子でお付き合い願えればと思います。

前回は『ロケットモグラ』の誕生秘話やら大まかなスペックやらをお話ししましたが、今回はいよいよ、そのパワープラントたる『模型用固体燃料ロケットエンジン』について紹介させていただきましょう。aerm1-assy1

さて、右のイラストを見てロケットエンジンの正体が判る方は相当な模型マニアだと思います。
そういう方とは是非お友達になって『24時間耐久昭和模型談義(もちろん酒付)』でもやってみたいのですが、どうでしょう?
余談ですけれども、この10年くらいの間に街の模型屋さんがめっきりと減ってしまい、模型談義に花を咲かす事のできる場所がどんどん失われていますよね。悲しい限りであります。

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タイガーロケッティの部品構成

とまあ、悲観的な話はさておきまして、問題のロケットエンジンを紹介しましょう。
その商品名は『タイガーロケッティ』と言います。
コイツは’70年代(販売期間は不明です)に模型専門店で販売されていたシロモノで、ライトプレーンのブースターなどに使用するために開発されたようです。
これを私は中学一年の時に手に入れました。同類オタクの同級生から「模型用のロケットエンジン売ってるぜ!」との情報を得て、小遣いを握りしめて買いに行ったのでした。値段は忘れましたが、¥1200?ぐらいだったかな。当時の中学生にとっては大金ですよね。
ちなみに私が中学一年だったのは’75年なんですが、この年のヒットソングを調べたら、『およげ たいやきくん』でした。なんとも感無量であります。
しかしながらそれ以来、私はこの『タイガーロケッティ』とともに、
『まいにち、まいにち、僕らは・・・』
雨の日も風の日も、図面の締切日にも負けずに生きてまいった訳です。なんだか気が遠くなるハナシであります。

では、その『タイガーロケッティ』の詳細について説明しましょう。aerm1-%e3%83%ad%e3%82%b1%e3%83%83%e3%83%86%e3%82%a3assy4%e9%9d%a2%e5%9b%b31
本体は直径Φ18mm、全長44mmという大きさです。なお私が持っているのは『A型』と呼ばれるもので、さらに大きな『B型』というのもありました。
推力は確かA型で25グラム、B型で40グラムであったかなと思います。(もし違っていると仰る方がいましたら、ご一報ください。模型談義しましょう)
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構造はとってもシンプルで、アルミ製燃焼室の中に固体燃料やガスケット類を入れて噴射口のパーツで蓋をするようになっています。
ちなみに燃料を装填するときに導火線も一緒に入れ、これを噴射口から出しておいて、点火の時は、これに火を付けます。
なお、燃料や導火線、ガスケットなどの消耗品はセットで別売されていました。写真は私の手持ちのものですが、さすがにもう使えないでしょうね。

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タイガーロケッティA型用燃料セット

中学生だったある日、家の裏庭でこのロケッティの動作テストをやりました。
簡単なテストベンチを作って、安全を考えて水道栓の近くに設置すると、おもむろにマッチで導火線に点火しました。導火線がどんどん短くなって、噴射口の中に消えてゆきます。すると
「シュッ、シュッ、シュー」
噴射口から徐々にガスが出始め、やがて連続して噴射するようになり、見る間に勢いが増してゆきます。ガスは無色ですが、独特の臭いがありました。
「うぉー、出た出た!!」
その時の感動を今でも昨日の事のように思い出します。

さて、浅井少年はこのロケッティを搭載する『ロケットカー』を製作すべく、設計を進めていましたが、途中で頓挫してロケッティは長い眠りにつく事になりました。
頓挫した理由はよく思い出せませんが、しかしながら今思えば、その方が良かったと思っています。
だって、変な中坊の作った『無誘導のロケットカー』なんてモノが、近所の公園を走り回る事を想像してみてください。物騒でしょ?
でも、こんなロケットエンジンが普通に模型屋さんで買えた’70年代って、いい時代でしたね。

では今日はこの辺で。
次回はロケットモグラのスタイリングについてお話します。